東京大学医科学研究所附属病院内科臨床研修の案内

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新専門医制度情報

東京大学医科学研究所附属病院内科での研修について

東京大学医科学研究所附属病院での内科専門医研修は血液腫瘍コースと免疫・感染症コースの2コースで行われます。内科にはアレルギー免疫科・血液腫瘍内科・感染免疫内科・総合診療科の4科があり、それぞれ特色のある診療を行っています。

内科研修の特色

募集案内

募集診療科内科
応募資格2年間の初期臨床研修を終了した方・修了予定者
募集人数若干名
研修期間新専門医については基幹病院のプログラムで決定・それ以外の方は半年以上(相談に応じます)
申込締切特になし
選考日各科ごとに個別に相談の上、決定いたします。
※申込連絡先までご連絡ください。
選考方法面接
必要書類
  • 医師免許証(写)
  • 履歴書(写真添付)[ ダウンロード:履歴書(様式) / 記入例
  • 保険医登録票(写)
  • 所属長(またはそれに準ずる医師)の推薦状
  • 医師臨床研修修了登録証(写)手元にない場合は、後日提出でも可
申込連絡先〒108-8639 東京都港区白金台4-6-1 東京大学医科学研究所附属病院
病院課 病院経営チーム (メールでのお問い合わせ
研修全般に関して: 感染免疫内科 四柳 宏 (メールでのお問い合わせ

専攻医の待遇

身分短時間勤務有期雇用教職員(専攻研修医)
給与月額約40万円、通勤手当別途支給
当直月平均4回
保険健康保険、厚生年金保険、雇用保険及び労災保険
休暇試用期間(採用日から14日間)満了日の翌日から付与 1年目10日間、2年目11日間、3年目12日間(4~9月採用の場合)
医師賠償責任保険任意加入であるが加入が望ましい
宿舎なし
健康管理健康診断(年1回)
外部の研修学会、研修会への公的参加は参加旅費を支給

補足)連携先での待遇は、各施設での待遇基準に従います。ただし、給与などに関しては、施設間の協議の結果が反映されます。

病院見学・お問い合わせ

病院見学

病院見学については、下記項目を記入した上で、見学希望日の3週間前までご連絡ください。

  1. 氏名
  2. 所属病院・診療科名
  3. 見学希望日(第2希望までご記入ください)
  4. 見学希望診療科
  5. メールアドレス
  6. 連絡先電話番号

見学希望日2週間前までにご連絡差し上げます。

病院見学申し込み・問い合わせ先

事務担当: 病院課 病院経営チーム
TEL/FAX: TEL 03(5449)5209 / FAX 03(5449)5604
メールでの申し込み・お問い合わせ

東京大学医科学研究所附属病院 内科専門研修プログラム

統括責任者病院長 東條有伸
募集専攻医数数名
連携基幹施設NTT東日本関東病院・日本赤十字社医療センター・諏訪赤十字病院・東京都済生会中央病院・済生会横浜市東部病院・東京逓信病院・関東労災病院・東京警察病院・JCHO山手メディカルセンター・公立昭和病院・公立学区共済組合関東中央病院
研修期間新内科専門医はそれぞれの基幹施設のプログラムに従う。それ以外の場合は半年以上
研修コース担当者内科専門医研修担当 四柳 宏
研修コース
プログラム詳細各診療科のホームページをごらん下さい。

プログラムの特徴

血液腫瘍コース

血液腫瘍コースでは白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫など主要疾患に対する標準治療を実践するだけでなく、医師主導治験や企業治験を含む先端医療の開発にも従事します。当院は造血幹細胞移植に関する長い歴史と豊富な経験を有しており、特に臍帯血を用いた同種移植に力を入れているため、チームの一員として移植医療の研鑽を積むことができます。また、当院は成人T細胞性白血病やランゲルハンス細胞組織球症など稀少血液疾患の診療拠点であり、他機関では経験できない稀少疾患の診療も経験できます。さらに、最近ではヒトゲノム解析センターとの所内連携によって症例のゲノム解析を系統的に行い、その結果を臨床現場へ報告する作業過程に人工知能(AI)を導入した先進的ゲノム医療に取り組んでおり、研修医教育に利用しています。

免疫・感染症コース

免疫・感染症コースはアレルギー免疫科、感染免疫内科、総合診療科から構成されています。

アレルギー免疫科ではさまざまな自己免疫性疾患の診療が行われており、関連する診療科、関連施設と連携したきめ細やかな医療が展開されています。先進的な臨床研究も行われています。

感染免疫内科はHIV感染症、輸入感染症診療の長い歴史を有しています。他の医療機関からの紹介も多く、感染症全般にわたって広い経験を積むことができます。

総合診療科では固形悪性腫瘍に対する化学療法・免疫療法が行われています。当施設の外科が消化管に力点を置いていることもあり、消化器悪性腫瘍の症例が特に多く見られます。

フィジシャン・サイエンティストを目指される方に

(新・内科専門医のコースとは別になります。新・内科専門医の研修を終えた方・対象ではない方などのためのコースです)

東京大学医科学附属病院は研究所に附属した病院です。各内科は研究所との緊密な連携のもと様々な研究を行っています。
研究所で行われる研究を実際の臨床の場に生かすTranslational Researchを行う部門があり、医師主導試験を行う体制が整っています。 内科研修を行う中でこうした研究所の雰囲気に触れ、当院で研究を続けている先生が何人もおられます。東京大学医科学研究所附属病院は、基礎研究・臨床研究に関心のある方が経験を積むには最適な施設の一つです。

医科学研究所で研修され、フィジシャン・サイエンティストの道を歩まれている先生の声
谷 憲三朗 先生(総合診療科)
「フィジシャンサイティスト」と医科研病院

谷憲三朗先生

 「フィジシャンサイティスト」としての道を示していただいたのは、私が大学院生として東京大学医科学研究所病態薬理学研究部(現分子療法分野)・同附属病院血液内科、に所属し血液・腫瘍内科の基礎および臨床に携わらせて頂いた時からです。先ず三輪史朗先生、高久史麿先生に血液内科医としてのご薫陶を受け、その間および後も長く浅野茂隆先生に直接的なご指導をいただきました。当時の血液内科では骨髄移植(現在の造血幹細胞移植)医療の導入時期でしたし、研究としてはサイトカイン研究が華やかなりし時期でした。浅野茂隆先生、長田重一先生の寝食を忘れてのご努力により、ヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の発見、同定、遺伝子クローニング、製剤化、臨床試験の一連のトラスレーショナルリサーチ(TR)が医科研で見事に花開きました。この過程は自身の脳裏に強く焼き付いており、その後「フィジシャンサイティスト」として私が生きる上での目標となり続けています。医科研病院では1998年から2002年にかけて「顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)遺伝子導入自己腎癌細胞ワクチンを用いた進行性腎癌に対する遺伝子治療臨床研究」を病院及び研究所の皆様のご協力のもと担当させていただき、GMP(Good Manufacturing Practice)レベルでの遺伝子導入細胞作製とそれを用いた臨床研究を経験することができました。この経験をもとに九州大学病院での免疫療法のTRを展開していくことができました。「フィジシャンサイエンティスト」として研究及び臨床の2足のわらじをはいて生きていくことは決して楽ではありませんが、日進月歩の医学をフルに活用し、がんを含む難病に苦しんでおられる患者さんへの早期の医療的貢献が円滑にできることを願いながら、教室の皆さんと日々頑張っています。若い医師の方にも是非ともTRの重要性をご理解いただき、「フィジシャンサイエンティスト」としての道を選んでいただきたいと願っています。そして医科研病院はその場所としてはベストの病院であると信じています。

川俣 豊隆 先生(血液・腫瘍内科)
フィジシャン・サイエンティストを目指される方に

川俣豊隆先生

 私は2003年に大学を卒業したのち、大学病院で1年間の内科初期研修を行ない、その後、市中病院で4年間血液内科を主とした内科研修を行ないました。私の学年はスーパーローテート制度になる前の最後の学年であり、大学の医局に入局し、市中病院で数年研鑽を積んだのちは再度大学病院へと戻り、大学院へ進学して学位をとるというのが主流でした。私も所属医局の大学へ戻ることを考えていましたが、いわゆるナンバー内科で消化器内科(肝臓)が主体の医局でしたので、残念ながら医局内部では血液領域の研究は行なっていませんでした。代々の医局の血液内科の先輩医師は、学位をとるために、基礎の研究室へと出向するか、医科研へと国内留学をするのが通例となっていました。
 基礎研究が臨床に比較的近いと言われる血液内科領域ですが、私は完全に臨床とは関係のない基礎研究室へ出向して研究生活を送ることに若干の抵抗感がありました。市中病院での研修を終えて、大学病院へ戻るかどうかという選択を迫られた際に、東條教授に相談をし、所属医局の大学病院へは戻らずに、そのまま直接医科研へと移動させてもらいました。1年間医科研病院で臨床経験を積んだのち、東京大学の大学院へと進学し、東條教授の研究室(分子療法分野)で4年間研究生活を送りました。
 この4年間に学んだ研究手法に関する知識は、現在文献を読む際にも役立っているとともに、日常臨床での検査結果の解釈をする際にも以前より1つの検査結果からより多くのことが読み取れるようになり、臨床能力の向上にも非常に役立っています。
 大学院を卒業したのちは再び医科研病院の臨床へと戻り、現在は上級医として後期研修医の先生方と患者さんの診療を担当しています。現在、当科が力を入れている造血器疾患に対するゲノム解析研究の結果を臨床に還元すべく、基礎研究部門の方々に解析して頂いた結果を元に、(人工知能ワトソンの意見も参考にしながら)臨床部門の医師で治療方針を決定し、診療へと役立てています。
 また基礎部門での成果を臨床に応用すべく、トランスレーショナルリサーチの臨床部隊として医科研病院で医師主導型治験も行なっています。
 医師のキャリアとしては、基礎研究者として生きる道、一般病院で標準治療を行ない多くの患者さんを救う臨床医として生きる道、大学病院やがん専門病院などで臨床研究を行ない新規標準治療の開発を行なう臨床研究者をして生きる道など様々あります。医科研病院は国内唯一の大学附属の研究所病院として、基礎研究成果を臨床へと応用するトランスレーショナルリサーチに力を入れて展開しています。また基礎研究室と隣接しているため、通常診療では行なえないような細かな病態解析ができます。このような環境が整っており、研究志向を持った臨床医/フィジシャン・サイエンティストが活躍できる病院です。本人の希望と能力によっては、基礎研究者への道も開かれています。
 我々と一緒に働いて頂けるリサーチマインドを持った臨床医の先生方をお待ちしています。

古賀 道子 先生(感染免疫内科)
学ぶのにも働くのにもよい環境

古賀道子先生

 『臨床の疑問点を基礎研究に、基礎研究の結果を臨床につなげるような働きをしたいと思います。』と 新人挨拶時に、病院スタッフの前で申し上げました。
 私は、臨床研修は他病院で行い、免疫の勉強をしたいと考え、医科研の大学院に入れて頂き、その後、医科研附属病院にて臨床を学ばせて頂きました。当院の良い所は、まずは、一流の研究が身近で行われている為、簡単に著名な先生方の講演を拝聴することができる事です。 忙しい臨床現場に終わりはなく、忘れかけていた『臨床の疑問』という宿題を思い出す時間が取れる事は大変魅力的です。講演会の最中にPHSが鳴っても、すぐに対応できますし、それにより最先端の研究結果を患者様に話題提供できる機会も多いと感じております。
 また、もう1つ、医科研内には『保育園』も併設されておりまして、多くの先生(女性だけでなく男性の医師も)、その他の医療職、研究者の先生方が利用されております。この保育園を通じてコミュニティーが形成され、臨床や研究に更にプラスに働くように感じております。
 当院は、臨床も研究も興味がある方に、お薦めしたい病院です。